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2019.04.10

高橋としよさん考案、森を感じる、愛でる、守る!「森のケーキ」

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国立大学の研究室で教授の秘書を務めていた経歴から、様々な国の留学生と交流していたという高橋としよさん。異文化と関わることで視野を広げ、持ち前の好奇心と行動力によって、閃きを形にしてきた女性起業家でもあります。間伐材を使ったフラワーアレンジメント「森のケーキ」事業は、ソーシャルウェルネスな可能性に溢れ、ムーブメントになりそうな予感が。その成り立ちについて、お話を伺いました。


木の温もりと香りを活かした「森のケーキ」の楽しみ方

木材の使い方によって、多彩なアレンジが楽しめる。大きな木材を使ってウェディングケーキのような大作を作ることも!

「森のケーキ」は、神奈川県産のヒノキ間伐材を使ったフラワーアレンジメントで、カップケーキ型、ショートケーキ型、ロールケーキ型の3種類のデザインがあります。野山で摘んだ花を束ねたようなシャンペトル(田園風)スタイルのアレンジです。樹皮付きの生木を使っているので、ヒノキの香りが部屋に広がり、森を身近に感じることができます。

「間伐材」との出会いは……林業の現場に興味を持ったこと

香りを残すため乾燥機ではなく天日で乾かしている。そのため、樹皮むけやひび割れがおきることも。それも自然の味わいとして楽しんでほしい。

日本の森林の課題を知り、神奈川県が主催する設計士向けの林業ツアーに参加したことから、身近な森の素晴らしさを多くのひとに感じて欲しいと、間伐材を使った「森のケーキ」を商品化しました。ビジネスでは主にアーティフィシャルフラワー(造花)を扱っていますが、海で拾った流木をアレンジメントに使うことも。アーティフィシャルフラワーと自然素材は相性が良いと感じています。

「花で世界をしあわせに」

「森のケーキ」の薄型バージョン、「森のタルト」。松ぼっくりやドングリをあしらった木の実添えも楽しい。

多くの女性がそうだと思うのですが、子育てが一段落して、これから自分の人生どうしようと考えたとき、お金をたくさん儲けてタワーマンションに住みたいとかベンツに乗りたいとかいうことよりも、世の中の役に立ちたいとか、自分もみんなもハッピーでありたいというモチベーションの方が大きいと思うんです。
当社の経営理念も、「花で世界をしあわせに」です。仕事や子育てに忙しい女性、衛生面から生花の持ち込みが禁止されている病院や高齢者施設、コストや手入れの手間から花を置けないオフィスがあることを知り、多くの人に花を楽しんでもらいたいという思いから、造花ビジネスで起業しました。繰り返し使えて廃棄のサイクルが長い造花は、じつは大量の農薬を使って温室で育てる生花より環境への負荷が少ないというアメリカのデータもあります。もちろんわたしも生花が好きですから、どちらも使い分けていかれると良いと思います。

“森”を感じて、心地よさと社会との繋がりを意識

「森のケーキ」シリーズでは、ふつうのアレンジメントには使われることが少ないスギやヒノキなどの針葉樹の葉を使うのがルール。

“森を守る”とは、木を切らないこと。わたしもそう思っていました。でもいま収穫期を迎えた日本の森林(人工林)は、木材を使って新陳代謝をはかる必要があるのだそうです。間伐をして、日や風を通すことが健全な森を育てることになるのですが、国産林業の構造的不況のため手入れが行き届かず、せっかくの森林資源が使われていないのだそうです。
「森のケーキ」が、森を感じる暮らしの贅沢さに気づくきっかけになってくれるといいなと思っています。

Photo:Akira Honda(be natural) Edit:KNAX

高橋としよさん

高橋としよさん
2014年フラワービジネスを起業。
2018年「森のケーキ」新発売。本事業で横浜ビジネスグランプリ2018入賞。
里山整備、アフリカコミュニティビジネス開発にも取り組む。
http://fleurdelys.main.jp/

高橋としよさんもご出演された、
FRaU×EBISU UPDATE PROJECTスペシャル講座が開催されました。

ご出演された動画はこちら

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