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読みもの

2019.03.22

末吉里花さんが提案する“いいあんばい”なライフスタイル、一番身近な社会貢献「エシカル消費」とは

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直訳すると「倫理的な」という意味の「エシカル」という言葉。現在は人や社会、地球環境、地域に配慮した考え方や行動のことを指す言葉として使われるようになっています。一般社団法人エシカル協会代表の末吉里花さんは、テレビレポーターとして世界を回った経験から「この世界は、弱い立場の人が犠牲になっている構造」と感じ、できることを模索する中で「エシカル消費」にたどり着いたそうです。自分にとっての心地よい暮らしが社会のためになる、というソーシャルウェルネスな暮らしを、「エシカル消費」を通して実践している末吉さんにお話しを聞いてきました。


――そもそも、エシカル消費とはどういうものでしょうか。
どんな人もこの時代に生きていれば消費者であって、毎日何かしら消費をして暮らしています。であれば、毎日の暮らしの中で「エシカルなもの」を意識して生活することで、世界の問題を解決する力に“誰でも”なれるんです。そこがエシカルの最大の魅力。どんな人にとっても一番身近で気軽な社会貢献なんです。

――エシカル消費をはじめるにあたって、まずはどのようなことから始めるとよいでしょうか。
まず最初は、気付くことが大事。消費の裏には実はいろんな世界が広がっていて、問題があるんだということを知ることが大きな一歩です。もし、好きで使っているアイテムがエシカルなものでなかったとしたら、どういうものが欲しいのかを、勇気を出して企業に伝えることがとても効果的であると私たちは考えています。日本人はそこが一番苦手ですが、「あなたの企業のこの商品が大好きだから、使い続けるためにこうしてほしい」というポジティブな、企業にとっては応援のメッセージを届けることなら、始められるんじゃないでしょうか。きっと企業にも受け止めてもらえると思います。

――エシカルなものを選ぶ、それが当たり前になってくるといいですね。
私も最初はチャレンジでした。エシカルなものであっても、たくさん買って、たくさん捨てては意味が無い。持っているものがエシカルなアイテムでなくても、それを修理しながら長く使うことはとてもエシカルなこと。少しずつエシカルなものを増やしていけばそれでいいんです。私もそうしていますし、100%エシカルな生活は、私も出来ていませんから。特に食べ物はどうしても選べないときがあります。選べる時にはエシカルなものを、というくらいのバランス感覚で良いと思います。

――それならば続けられそうですね。今後、エシカル消費が広まることで世の中はどのように変わると思いますか?
英国や北欧は日本に比べてエシカル消費が、20~25年進んでいると言われています。今の日本では、消費者が意識をして声をあげることが大切だと考えていますが、英国や欧州は、意識をしなくても手に取った製品がエシカルなものになっている場合が多いです。企業や行政はもちろん、メディアや民間団体、教育機関、市民がそれぞれできることからきちんと役割を果たしていくことで、エシカルな消費と生産が当たり前になる。そういう世の中を目指したいですね。

――少し先の未来、2030年はどんな社会になっていてほしいですか?
協会のミッションとして、あらゆる命が尊重される社会を目指しています。人だけじゃなくて、いろいろな生き物や自然が良いバランスを保ちながら“いいあんばい”な世界を築いてほしいですね。いいあんばいってとても日本的な表現で、「お互い様」とか「思いやり」にも通ずる考え方。古くから日本人が大切にしてきたこういった精神は、まさにエシカルそのものなんです。そういうDNAをもっている日本人だからこそ、エシカル消費において世界のリーダーになれると思っています。まずは自分の身近なところから、小さなことでもいいので始めてみませんか?

Photo:Young Ju Kim Interview&Text:Yoshiyuki Miyazaki

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